がんの「早期発見時」は本当に早期か?再発と転移の可能性
がんは複数の遺伝子
あるいは遺伝子関連因子の変化が積み重なって生み出される
1個のがん細胞として始まります。
こうした変化は私たちの体の中で
20歳代から始まっているとされていますが、
たとえこうしてがん細胞が成立しても、
その大半は体が本来有する免疫などよって
淘汰されてしまいます。
しかしがん細胞は1個でも生み出されると、
環境さえ整えばそれは2個になり、
ついで4個になりというように指数関数的に増えていきます。
正常な細胞は自然死によってつねに入れ替わっており、
不必要な分裂・増殖を回避して、
体の組織の正常なはたらきを維持しています。
このはたらきは一種の"細胞時計"によって
コントロールされています。
ところががん細胞には細胞時計がなく、
栄養分と酸素さえ供給されれば、
どこまでも分裂を繰り返して増殖します。
最初の1個のがん細胞が誕生してから数年~10年の間に
数億個のがん細胞のかたまりとなったときには、
その直径は1cmほどになります。
一般的にはこの段階までくると、
臨床的に発見が可能になります。
ここでがんが発見されれば臨床的には
「早期発見」とされるものの、
がん細胞自体はすでに「熟年」の状態に入っているのです。
がん発見時に転移をともなわない場合には、
がんが最初にできたところ(原発巣)を
手術や放射線治療などでとり除くことにより
がん細胞の数はゼ口近くになります。
しかし実際には、がん発見時にすでに70パーセントくらいは
目に見える転移、あるいは目には見えない転移(微小転移)を
有しているといわれています。
がん細胞数が100万個に達すると、
(これは目に見えるレベルではありませんが)
すでに転移を生じ始めることもあるとされています。
つまり原発巣を切除した後に転移・再発を生じることは、
むしろ一般的な現象とすらいえるのです。
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