がんの診断で用いられる様々な医療技術

がんが見つかるきっかけは、人によって様々です。

何の症状もなしに、がん検診で見つかることもあれば、
自覚症状を感じて病院に行き、
がんの疑いがあるとされる場合もあります。

体にがんができているか、もしがんがあるなら、
どの程度広がっているのかを調べるために、
医療機関ではどのような検査が行われているのか、
主なものを説明します。

■問診、触診

がん検診では、最近の体の調子や病歴、
家族でがんにかかった人はいるか、
過去の検診結果などについて問診が行われます。

女性であれば、生理の状況や、
妊娠・出産歴などについても聞かれます。

医師が患部に手で触れ、むくみや腫れ、
しこりなどがないかを調べる触診は、
乳がんのスクリーニング検査で行われるほか、
病院で受診する場合でも
該当部位を調べる際にも行われます。

■血清腫瘍マーカー測定

特定の腫瘍から、体液(血液、尿、胸水、腹水など)に
出てくる物質を腫瘍マーカーといいます。

がんができると、これらが異常に増えるため、
血液中の腫瘍マーカーの量を検査することで、
がんの有無や種類、進行度合などを判定します。

■画像診断



X線によって、体の内部を透視し、撮影する方法。

フィルムに写し出される影の濃淡を読み取り、判断します。

撮影方法には、造影剤を使わない単純撮影
(骨、胸部、乳房などに利用)と、
造影剤を注入して行う造影撮影
(消化管、尿路系などに利用)があります。



コンピュータ断層撮影の略称。

体にX線を透過させて断層面を撮影し、
その画像をコンピュータで処理します。

コンピュータ処理により、
体の輪切りの画像を得ることができます。

単純CTと造影剤を注入して行う造影CTがあります。

<ヘリカルCT検査>

仰向けに寝た人の周りをX線カメラが
高速回転しながら勤き、
細かい螺旋状に撮影していきます。

撮影された画像はコンピュータ処理により、
立体的に描き出されます。

CT検査の中でもより鮮明な画像を得ることができ、
1センチ以下のがんも診断できます。



磁気共鳴断層撮影の略称。

磁石から発生する強力な磁力と電波を用い、
体の断面を撮影します。

骨に囲まれた部分の検査が可能で、
体の縦断面、斜め断面など自由に撮影できます。

画像コントラストに優れ、X線の被爆がありません。

<超音波(エコー)検査>

体に超音波を当て、診断装置によって
体の断面を映像化する検査方法。

モニター上でリアルタイムに動画像を
見ることができます。

<核医学検査>

微量な放射性物質を含む溶液を注射し、
それが体から放出される様子をガンマカメラでとらえ、
コンピュータで画像化します。

その放射性物質の分布状況により判断します。



核医学検査の中でも最も発達した検査法がPETです。

陽電子(ポジトロン)を放出するアイソトープで
標識したブドウ糖を注射し、
体の中での分布を映像化します。

がん細胞は活動性が高く、
ブドウ糖を多く取り込むため、
がんがあればその部分が強い放射線を
放出するという仕組みです。


■内視鏡検査

特殊なカメラを長い管の先につけた器具を体の内部に挿入し、
直接患部を観察できる内視鏡検査は、
ほとんどの管腔臓器の検査・診療に使われています。

現在は、ファイバースコープ、電子内視鏡、
超音波内視鏡、また小腸検査には内服できる
カプセル内視鏡が用いられるようになりました。

■生検・細胞診

病変が悪性か良性かなどを調べて
がんを確定する際に最も重要な、
細胞または組織を採取する検査法。

生検は、メスや鉗子、針などで病変部から
組織の一部を採取し、顕微鏡で調べます。

細胞診は、細胞中にがん細胞が存在しないかどうかを調べます。

たとえば、肺がんの場合は痰に含まれる細胞を、
子宮がんの場合は子宮頸部の細胞を採取して調べます。


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